ラジオが始まるまでに

今月の読書スピードについて

これ程迄に読書が捗る月はない。自分自身、読書意欲への波があって、月に2,3冊程度の月もあれば、今月の様に8冊を軽く読めてしまう月もある。ただ、後者は極めて稀だ。自分自身でも驚いている。

きっかけの一つには、紀伊國屋書店のポイントカードを作った、という事があるだろう。私は仕事終わりに飯田橋から新宿へと乗り換えの為に降車するのだが、真っ直ぐ乗り換えができた試しがない。時間に余裕のある平日は新宿で少し時間を潰し(単純に真っ直ぐ帰宅するのが好きではないだけだ)、小田急線で帰路へ向かう。大体、本を買うのは新宿で、東口近くにある紀伊國屋書店にお世話になっている。蔵書も多く、取り敢えず行ってみるかくらいの気持ちで行くと大体数冊は手に抱えて出てきてしまう。何とも新宿紀伊國屋には私に本を買わせる魔力があるのだと疑ってならない。

正直な所、読む冊数が増えたのはこれまでのジャンルと異なる為だと思う。読むにしても特別気難しい気持ちを抱かずに本を読むという事はこれまでとは全く別の感覚である。三島を読んでいると読んでいない時の私自身への心情は何処か薄暗く陰りばかりが侵食していた。良い意味では創作活動に精を出すきっかけの一つ、ルーツとも呼べる思想であったが、やはり日頃の私には何処かで私と社会が剥離された感覚から自閉した空間に存在させられたとも思える。

要するに私と小説・思想と適切な距離感を置けずにアンバランスだったのではないかという事である。一度決めたら必ず成し遂げるといった私自身のマインドが、気が付くと私自身と小説と思想との距離感を不適切な関係にさせていた。ある意味、三島文学は少々というくらいが私の生活には丁度良いのかもしれない。

 

物欲の抑え方

ここ数週間、新しいギターが欲しいと常々唸っている。テレキャスタータイプが欲しくてたまらない。色々と時間を見つけては楽器屋で物色し、探し回ってきた。

一つはやはりフェンダーが良いなと思っている。もう一つはmomoseのテレキャスターだ。どうしても地元の楽器屋で見つけた時、離してはいけないと感じてしまったのだ。このギターでカッティングを刻む事ができたら快感だ。

これもまた精神の一時的な変化なのかもしれないが、私はギターで弾くとすればメタルが好きだ。(ディストーションサウンドによる低音ギターリフを弾く事は私にとって日々のストレスの消滅や破壊的衝動を誘発させてくれる為だ。)これまでの私にはテレキャスターに魅力を感じた事もなかったので、突然現れた「新しい私」に自分でも驚愕している。

ギターを買う。これは既にバンドを組んでいない私(今後も継続的に活動する様な形態では行うつもりはない)にとって必要な事なのだろうか。幾ら趣味とはいえ、高価な買い物であるので戸惑っている。

私自身の物欲の湧き上がる瞬間を振り返って考えてみると、どうも「暇」が起因している様である。時間に余裕のある時、ありとあらゆる分野から模索して欲しい物を探している。

他の物であれば衝動に身を任せて購入しているのだが、ギターだけは購入した後の事を考えるあまり中々購入決意に至らない。「暇」な時間だけが過ぎていく。これでは本末転倒なので(買わないのに悩んでいる暇があるなら別の事をしろと言い聞かせながら)今日は時間を敢えて別の事をする様にして埋めた所、ギターの事を一切考えなかったのである。しかも全く考えていなかった新しいスニーカーについて物欲が湧き上がり、「ギターを欲しがりテレキャスターを何故欲しいと思う様になったのか?」という事すら忘れてしまった。高価な物を欲しいと思った時に立ち止まる癖は今回を持って付いた様だ。時間に余裕のある時はなるべくして別の事で時間を埋めていくと有用である。

 

そろそろオードリーANNが始まるので次回に持越したい内容

・私と美術館はどう付き合えば良いか

・少額投資で如何に自己肯定感を高められるか(化粧品投資が最も簡単ではないかということ)

・白シャツにお金をかけすぎて未だに着られていない