完全にサウナに支配されている

 サウナバカになりつつある

疲れたらサウナ。仕事で気が荒んでいる時はサウナ。考え事がある時はサウナ。大体休日か夕方くらいになるとサウナを考え始める。仕事で出先なら「今日の仕事頑張って早く終わらせてサウナに行こう」とか、「一回サウナ入って考え直そう」とか。営業職を良い感じに回していきたい。サウナーだから。サウナで日常を回していく所存である。

サウナ歴が2年くらいになるのではないかとぼんやり気が付きはじめる。初めて入った記憶は明確なものではないが(それほど当初はサウナに対して魅力的なものであると感じていなかったのだ)、友人に連れられ気が付けば単独でサウナ施設に向かう事もあるし、いつもの友人達で「今日はこのサウナに行くぞ」と心を決めて行く事もある。何ならサウナについて書かれた本を読む様になり、体系的にサウナについて学びたい身体になってしまった。

 

オフラインなサウナ

サウナはひとりで行けば良質な自閉的空間を、友人と行けば共通の話題をもたらしてくれる最高の場所である。私はこの「井戸端会議的」なオフラインなサウナが好きなのである。

周知の通り日常は情報で溢れているし、他人の行動や出来事、発言といったものに自身の精神的な部分を蝕まれ、行動を支配されている事と思う。サウナはそういった環境を拭ってくれる。何にも邪魔される事なく、熱波を浴びて良質な水風呂で身体を清め、更には外気に浴びる事で収縮された身体を一気に開放する。じんわりと身体が開き、脳内はトランス状態に陥る。この時、空を見上げながら遠くを眺めていると、一点を観ているはずなのに空が回り始めるのだ。何を言っているんだお前は。と思う人の方が多いだろうが、サウナーはそういうものを求めているはずだ。これを「整い」と呼ぶ。

話が少し逸れたが、先日関西方面のサウナ旅を友人達とした。神戸にある「神戸サウナ&スパ」と梅田にある「大東洋」だ。

www.kobe-sauna.co.jp

www.daitoyo.co.jp

中でも梅田・大東洋で興味深い話をしていた人達がいたので声をかけてみた。(休憩中に申し訳ないと思いながらも西のサウナ事情を知りたいと思い)

結論、西のサウナ事情よりも「東京のサウナは良いですよね。池袋にあるかるまるの薪サウナは行きました?羨ましいです。」といった東京サウナ事情についてヒアリングされ、彼らの出張を楽しみにさせてしまった。結果良かったのだろう。私はあまり西のサウナ事情を聞くことはできなかったが。

ただ、この日にいたサウナ施設はどうやら良質だと評判が良いらしい。(西に行くというのに何も調べず友人が大東洋に行こうと言ってくれたからここに来れている事に何度も感謝したい。)

土日限定でセルフロウリュができる。ロウリュをすることでサウナ室いっぱいに心地良い熱波と微かなアロマの香りで充満していく。何よりも熱すぎてすぐに出たくなる気持ちよりも「もっといたい」と思わせてくれる。

話さなくとも「大東洋最高じゃないですか」と。この気持ちだけで西の常連の皆様に少しだけ打ち解ける事ができた。サウナがなかったら、こんな風に誰かに話しかけられただろうか?

オフラインな共通な趣味があるからこそ、血の通った会話ができると思っている。

普段「〜が好きそうだから、この人にはこの話をしてみよう」とよく考えるし、事実幾つかの話の銃弾を身体の内側に込めて人に会う性分だ。そんな自分にはサウナに居る人達とは普段話さないけど話したくなるし、お互いの「サウナ良いですよね」という心だけで十分関係は築けるのではないかと思う。

サウナは自分の身も心も、そしてオフラインなコミュニティを作り上げる、最高の居場所なのだ。